能と狂言の違いを狂言師が教えます。

附子

僕は普段から、とても多くの方々にお会いしております。

そこから、こちらの記事をお読みいただいている大切な方々は実に様々です。

狂言と能の違いが分からない方
・狂言をよくご存知の方
・トミタローのことが大好きな方

などなど。

っということで、本日は能と狂言の違いを復習がてら狂言師であるこの善竹富太郎がお話しましょう。

確かに僕にとっては常識なものが、一般的に非常識なことは多いものですよね。

解答者の写真
能と狂言の違いをウィキペディアよりもわかりやすく教えます。

能楽とは?

 

まず、能楽という芸能から。ウィキペディアによると。

能楽(のうがく)は、日本の伝統芸能であり、式三番(翁)を含む能と狂言とを包含する総称である。重要無形文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産に登録されている。(参照:ウィキペディア

少し小難しいですが、この芸能は、今から約650年前の室町時代・三代将軍の足利義満の時代に大成しました。

 

能楽=能+狂言 と覚えてください。

 

能と狂言の二つの”異なった”要素の演劇を、”同じ”日に上演する演劇を能楽と言います。

 

ユネスコの世界無形文化遺産にも認定されており、日本が世界に誇る芸能です。
一緒に鼻高く誇りに思いましょう!

ですので、わたくし狂言師、トミタローも誇り高き男なのです。ぺこり。

 

お茶目はさておき、能というのは一体どのような芸能なのでしょうか?

能とは?

主に、面(おもて)という仮面をつけ、歴史上に登場する人物のレクイエム的・追悼的なお話が多いです。

 

セリフは候文(そうろうぶん)という「〜で候」の形が多いです。

ビブラートをきかせた特徴的なセリフ回しの演劇で全体的に謡で物語が展開していきます。

狂言とは?

お面をかぶらずに演じるのが狂言。

 

一方、狂言はどうか?

ほとんどが、直面(ひためん)という素顔で演じる物語が多いです。つまり面をかぶりません。

 

そして能が「〜で候(そうろう)」という候文(そうろうぶん)であるのに対し、狂言は「〜でござる」という、ござる調の会話劇で喜劇が多いのが特徴です。

 

このように、緊張(能)と緩和(狂言)のバランスがしっかりと取れた芸能、それが能楽なのです。

 

さらに、能と狂言で演じる演目の時間にも違いがあります。

約1時間〜1時間20分
狂言  20〜30分

 

このような長さの物語が多く、能・狂言・能という順番で上演されるのが本来の能楽の上演方式。

 

最近は狂言だけの会や能だけの会も増え、能と狂言が分かれて上演されることも多くなりました。
渋谷の夜の狂言会 その8狂言道場〜その八〜などトミタローの公演がまさにそうですよね。

 

しかしながら、大切なのは、

「能楽=能+狂言」

この公式をしっかりと頭に入れて頂き、これからもトミタローの狂言をお楽しみください。
それでは、能も狂言もそろりそろりと。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事一覧

  1. シンゴジラのゴジラ役は狂言師

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP