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<14>因幡堂(いなばどう)
夫いじめの激しい大酒飲みの妻にうんざりした男は、妻が実家に帰ったのにあわせて離縁状を送りつけます。ひとり身になった男は因幡堂に妻乞の祈願に出掛け、そこで一夜を過ごします。
さて一方的に離縁状を送りつけられた妻は男が因幡堂に行ったことを聞き、仏前で眠っている男を発見します。妻は男の枕元で西門の一の階に立っているのが新しい妻だと告げます。
目覚めた男はその声を夢のお告げだと思い、西門の一の階に向かいます。するとそこには被衣をかぶった女が立っているではありませんか。男は喜んで婚礼の盃を交わしますがその女は自分ばかり飲んで返してくれません。不審に思いながらいざ対面してみるとその女の正体は…。
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| (2007.07.06) |
<15>入間川
長々と在京していた大名が目的の訴訟も思いのままになったので太郎冠者を共に本国へ帰ることになりました。その帰り道、大きな川にぶつかったので、大名は横柄な口調で対岸の人に川の名を尋ねると横柄な口調で返してきました。
そこで大名は太郎冠者のアドバイスに従って丁寧な口調で尋ねてみた。すると今度は丁寧な言葉で「この川は入間川です。ここは入間の在所で渡り所はもっと上流です」と返ってきた。大名はその場を渡り始めました。すると案の定深みにはまってしまいます。
ようやく岸に上がると大名は教えてくれた人を成敗すると言いだします。
大名は、入間の在所には「入間様」といって逆言葉を言う風習があって「ここは深い」と言われたので浅いと思って渡ったのだというのです。だからだまされたので成敗する、と言うのですが、すると入間の人はそれならら成敗されないことになると安心しだします。
うまく切り返したと大名はその者に扇、太刀、刀を与えますが、最後に大名は入間様を利用して与えた扇、太刀、刀を取り返して逃げてゆきます。 |
| (2007.07.13) |
<16>皸(あかがり)
ご主人様は召し使いの太郎冠者を連れて茶の湯に出かけます。その道中に川にさしかかったのでご主人様は太郎冠者に自分を背負って渡れと命じます。太郎冠者は持病にあかぎれがあって水につかりたくないと断ります。
そこでご主人様が「あかぎれ(あかがり)を題にして和歌を面白く詠めば太郎冠者を背負って渡ってやる」と言うので太郎冠者は「あかがりは春は越路へ隠れかし
冬こそ足のもとにすむとも」「あかがりは弥生の末のホトトギス 卯月めぐりて音をのみぞなく」と詠みます。
良くできたのでご主人様は太郎冠者を背負って川を渡り始めますがその途中でもう一首所望します。すると太郎冠者は「あかがりは恋の心にあらねども
日々にまさりて悲しかりけり」と詠みます。するとご主人様は昔から主人が下人を背負った例はないと言って太郎冠者を川に落として逃げていってしまいます。 |
| (2007.07.20) |
<17>瓜盗人(うりぬすびと)
瓜畑の畑主は畑の瓜を鳥や獣に荒らされないように畑のまわりに囲いをつくり、かかしを設置しておきました。そこにやってきたのは瓜泥棒。まんまと囲いの中に入って瓜を盗もうとしますが手にするのは枯れ葉ばかりで、一向に瓜が盗めません。
そこで自分が転がりながら瓜を盗もうと考え、その方法で瓜を盗んでいる時にかかしを見つけます。畑主だと思い込んだ盗人はあやまりますが、何の返事もありません。よくよく見るとかかしではありませんか。頭にきた盗人はかかしも囲いもぶっ壊してその場を後にします。
翌日見回りに来た畑主はそのありさまを見てまた盗人がくるであろうと思い、自分がかかしになりすまして待ち伏せます。そこに再度現れた瓜盗人。もうかかしとわかっているのでかかし相手に山鉾のだしもので鬼が罪人を責める場面の稽古をはじめます。そのうちにかかしの正体がわかって瓜盗人は… |
| (2007.07.27) |
参考文献/金子 直樹 , 吉越 研「狂言鑑賞二百一番」淡交社
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