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3、4月 柑子/鴈礫/蟹山伏/宝の槌/鬮罪人
5月 附子/棒縛/寝音曲
6月 昆布売/魚説経/悪太郎/悪坊/朝比奈
7月 因幡堂/入間川/皸/瓜盗人
8月 鏡男/今参り/千鳥
9月 萩大名/呼声/ニ九十八/舎弟
10月 以呂波/福の神/松脂/飛越
11月 盆山/口真似/伯母ヶ酒/鳴子遣子/蝸牛
12月 鬼瓦/御茶の水/柿山伏/清水
◆2008年
1月 居杭/神鳴/梟/末広かり
2月 仏師/蚊相撲/文相撲/鼻取相撲/栗焼
3月 水掛聟/船渡聟/二人袴/鶏聟
4月 仁王/菌/合柿/酢薑
5月 腰祈/鐘の音/成上り/茶壺/節分
6月 鎌腹/千切木/磁石/左近三郎
7月 太刀奪/長光/しびり/狐塚
8月 首引/靭猿/粟田口/右近左近
9月 鬼の継子/木六駄/鞍馬参り/止動方角
10月 宗論/猿婿/三人片輪/佐渡狐/重喜
11月 鱸庖丁/惣八



<35>鬼瓦(おにがわら)

ある訴訟のため京に滞在していた大名が、訴訟のこともうまくゆき、 めでたく故郷に帰ることになりました。訴訟がうまくいったのも日頃信仰している因幡堂の薬師如来のおかげだと、太郎冠者を連れてお礼のお参りに向かうことにします。
因幡堂に到着し参拝も済ませた大名は、この因幡堂の薬師如来を自分の故郷にも建立したいと考えました。堂の造りをよく観察し、またうしろ堂へまわり、ここでも堂の造りを観察していると、破風の上にある鬼瓦が目にとまります。この鬼瓦を見ていると何か懐かしいような不思議な気分になり涙が出てきてしまうのでした。
太郎冠者がなぜ泣いているのかとたずねると大名は鬼瓦の顔が故郷にいる妻の顔に似ているので懐かしくなって泣いているのだと答えます。太郎冠者は故郷に帰るのももうすぐのこと、そうしたら思う存分に会えると慰め、ふたりは大笑いして帰ってゆきます。
(2007.12.7)

<36>御茶の水(おちゃのみず)

ある寺の住職新発知(しんぽち、寺の小坊主)を呼び出し御茶のためにを汲んでくるように言い付けますが、いつもは門前のいちゃ(若い女性)が水を汲む役目だからいちゃが行けばいいと断ります。住職は仕方なくいちゃに水を汲みに行かせます。
いちゃが小唄(こうた)を歌いながら水を汲んでいると、そこに新発知がやってきます。いちゃはびっくりしますが、やがてふたりで小唄を歌いながら水を汲み、楽しい時を過ごしていると、いちゃの帰りが遅いので心配して住職が様子を見にやってきます。
いちゃと新発知の楽しそうな光景を見た住職はハレンチだと新発知を叱りますが、やがて新発知も負けじと住職と取っ組み合いになり、住職を投げ飛ばしていちゃとともに逃げてゆきます。
(2007.12.14)

<37>柿山伏(かきやまぶし)

ある山伏(山で修行してすごい力を得た人)が修行を終え故郷に帰る途中、喉が渇いたのでの木に登って柿を食べていると、そこへ柿畑の主がやってきて無断で柿を食べている山伏を見つけます。
畑主に見つかってはなるまいと山伏は木の陰に隠れますが、畑主は逆にからかってやろうと考えます。畑主が木の陰に隠れたのはカラスだとかサルだとかいうと、山伏は「こかあ、こかあ」、「キャー、キャー」と鳴きまねをしてなんとかやり過ごそうとします。次に、畑主が隠れたのはトンビだというと、山伏は「ぴーひょろひょろ」と返します。
すると畑主は、トンビは鳴いた後は必ず飛ぶものだというと、山伏は畑主に乗せられるがまま木の上から飛び降りてしまいます。
腰を地面に強打した山伏は畑主に看病するように言いますが畑主は断ります。
すると山伏は「ぼろんぼろ」と印を結ぶと畑主は簡単に倒されてしまったので、仕方なく看病することにして山伏を背負って連れて行こうとしますが、隙をみて山伏を振り落として逃げてゆくのでした。

(2007.12.21)

<38>清水(しみず)

ご主人様は世間で流行っている茶の湯(お茶会)を明日催すことになったので、太郎冠者に野中の清水に水を汲んでくるように命令し、秘蔵の桶を持たせます。
太郎冠者は水を汲みに行きますが毎回水汲みに行かされるのは迷惑なので、秘蔵の桶を隠して、清水に鬼が出たので水を汲むことが出来なかったとご主人様に嘘をつきます。するとご主人様は秘蔵の桶が心配なので清水に見に行くといって、清水に向かいます。
清水に鬼など出るわけがないので、太郎冠者は鬼の面をかぶって「いで食らおう、あー」(食べてやる)と鬼に成りすまします。ご主人様は鬼が出たと思い込んでいるので太郎冠者は「太郎冠者に夏は寝る時に蚊帳をつってやれ」とか「使いにやったら酒を呑ませてやれ」などと鬼の声でご主人様に命令します。ご主人様が命令を聞き届けると太郎冠者は鬼のまま帰ってゆきます。
ご主人様は鬼から命からがら逃げ帰ると太郎冠者に清水の鬼の様子や何と言ったかを尋ねます。太郎冠者は「いで食らおう、あー」と言うように鬼のまねをしますが清水の鬼の声と太郎冠者の声と同じなので不審に思ったご主人様はもう一度清水に向かいます。太郎冠者は大慌てでまた面をかぶり清水の鬼に成りすましますが、今度はご主人様に見抜かれて面を取られ逃げてゆくのでした。
(2007.12.28)

参考文献/金子 直樹 , 吉越 研「狂言鑑賞二百一番」淡交社

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