<37>柿山伏(かきやまぶし)
ある山伏(山で修行してすごい力を得た人)が修行を終え故郷に帰る途中、喉が渇いたので柿の木に登って柿を食べていると、そこへ柿畑の主がやってきて無断で柿を食べている山伏を見つけます。
畑主に見つかってはなるまいと山伏は木の陰に隠れますが、畑主は逆にからかってやろうと考えます。畑主が木の陰に隠れたのはカラスだとかサルだとかいうと、山伏は「こかあ、こかあ」、「キャー、キャー」と鳴きまねをしてなんとかやり過ごそうとします。次に、畑主が隠れたのはトンビだというと、山伏は「ぴーひょろひょろ」と返します。
すると畑主は、トンビは鳴いた後は必ず飛ぶものだというと、山伏は畑主に乗せられるがまま木の上から飛び降りてしまいます。
腰を地面に強打した山伏は畑主に看病するように言いますが畑主は断ります。
すると山伏は「ぼろんぼろ」と印を結ぶと畑主は簡単に倒されてしまったので、仕方なく看病することにして山伏を背負って連れて行こうとしますが、隙をみて山伏を振り落として逃げてゆくのでした。
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