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<45>水掛聟(みずかけむこ)
あるお百姓がいつものように自分の田んぼに来て、自分の田に水が一滴もないことに気付きます。ふと隣の田を見てみると隣の田には水がたっぷりとあるので、隣の田に水を取られたと思い腹を立てます。またその田んぼが娘の旦那の田んぼだから怒り倍増、田んぼの水の塞き止め口を抜いて水を自分の田に全部取って行ってしまいます。
その後、今度は娘聟の百姓が見回りに来ると自分の田に水がないではありませんか。また同じく腹を立て自分の田に水を全部取ってしまいます。
次の日、親の百姓がまた見回りに来るとまた田んぼに水がないので今回は自分の田に水を取った後隠れて待ち伏せをしようと考えます。待ち伏せをしていると、そこに現われたのは娘聟。自分の田に水がないのでまた水を取ろうとしたところに親の百姓は飛び出します。互いに田んぼの水の権利について口論しているうちに泥、砂、水の掛け合いになり喧嘩が始まります。そこにやってきたのは聟の百姓の奥さん。さて親と夫どちらの味方をするのでしょうか。
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| (2008.3.7) |
<46>船渡聟(ふなわたしむこ)
聟入り(むこいり)をするため、奥さんのお父さんの所へ挨拶にお酒をひと樽持って出掛けた花聟。
道中の川を船で渡っている時に船頭に酒を所望され、初めは嫌がりますが船頭が酒を飲ませてくれないと船を漕ぐのをやめてしまうので仕方なく酒を振舞います。するとだんだん二人で盛り上がってしまいが挨拶の酒をすべて飲んでしまいました。
何とか奥さんのお父さんの家に着いた花聟ですがご挨拶のお酒を一緒に飲もうとお父さんに言われてしまい焦ってしまうのでした。さて花聟の運命は…。 |
| (2008.3.14) |
<47>二人袴(ふたりばかま)
今日は日柄もいいので父親は息子に聟入りをしに行くように言いますが、息子は恥ずかしいので一緒に父親に付いてきてもらうことにしました。
父親に袴を着せてもらって無事に舅(しゅうと)とも対面を済ませたのですが、舅の家の太郎冠者が聟の父親も来ていることを舅に知らせると、舅は父親にも会いたいと言い出します。
聟は慌てて父親のいる門前までもどりますが、袴がひとつしかないので聟の着ている袴を脱がせてそれを着て舅と対面します。するとまた聟の姿がないことに気付きまた聟に会いたい言うので、また聟に袴を着せて舅の前に聟は現われます。
しかし舅はどうしても聟と父親とふたり一緒に会いたがり、門前で聟と父親のどちらが袴を着るのか争っているうちに袴が二つに破れてしまいます。
仕方がないので聟と父親それぞれ破れた袴を前にあて後ろを見られないように舅の前に現われます。舅は聟入りで目出度いので舞を所望します。聟はなんとか後ろを見られずにやり過ごします。ところが次に聟と父親と舅の三人で舞を舞うことになり、そこで太郎冠者に聟と父親は後ろを見られてしまい…。 |
| (2008.3.21) |
<48>鶏聟(にわとりむこ)
今日は日柄も良いので舅の所に聟入りをしようと思いますが、作法を知らないので聟は日頃お世話になっている人の所に作法を聞きに行きます。ところがいい歳をして聟入りの作法も知らない聟に本当のことを教えるのはいかがなものかと思いでたらめを教えて、恥をかかせてやろうと聟はでたらめを教えられてしまいます。それはまず舅の門前に行ったら案内を乞う時に鶏が蹴合う(けあう)まねをして、謡にのって座敷に入り対面の時にまた鶏が蹴合うまねをするというものでした。聟は素直に聞き入れ舅の家で教わったとおりにすると、舅はびっくりしますが誰かにでたらめを教えられたのだと察して、聟に恥をかかせないために鶏のまねで聟を迎え入れてあげるのでした。 |
| (2008.3.28) |
参考文献/金子 直樹 , 吉越 研「狂言鑑賞二百一番」淡交社
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