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3、4月 柑子/鴈礫/蟹山伏/宝の槌/鬮罪人
5月 附子/棒縛/寝音曲
6月 昆布売/魚説経/悪太郎/悪坊/朝比奈
7月 因幡堂/入間川/皸/瓜盗人
8月 鏡男/今参り/千鳥
9月 萩大名/呼声/ニ九十八/舎弟
10月 以呂波/福の神/松脂/飛越
11月 盆山/口真似/伯母ヶ酒/鳴子遣子/蝸牛
12月 鬼瓦/御茶の水/柿山伏/清水
◆2008年
1月 居杭/神鳴/梟/末広かり
2月 仏師/蚊相撲/文相撲/鼻取相撲
3月 水掛聟/船渡聟/二人袴/鶏聟
4月 仁王/菌/合柿/酢薑
5月 腰祈/鐘の音/成上り/茶壺/節分
6月 鎌腹/千切木/磁石/左近三郎
7月 太刀奪/長光/しびり/狐塚
8月 首引/靭猿



<66>首引(くびびき)

鎮西のゆかりの者(為朝)は、訴訟のこと(願い事)が西国の方にあったので西国に下っておりましたが、訴訟も思いのままに叶ったので京に戻ろうと帰っている途中、播磨(はりま)の国、印南野(いなみの)という所まで来た時に空が曇りだしが現われました。鬼は為朝を喰おうととしますが鬼には娘の姫鬼がいるので、姫の喰い初(くいぞめ)をさせようと考え姫鬼を呼び出します。
姫鬼は為朝を喰おうとしますが扇で扇ぐふりをして扇で叩かれたり、咳払いにびっくりさせられたりなかなか喰わせてくれません。すると為朝は姫鬼と勝負をして自分が負けたならば喰われましょうが、もし勝ったならば命を助けてほしいと提案します。鬼はその提案を受け第一ラウンドは腕押し(腕相撲)、第二ラウンドは脛押し(脛相撲)をしますがことごとく為朝が勝ち、第三ラウンドの首引き(首相撲)を始めますが、姫の形勢が悪いので眷属(けんぞく)の鬼(子分の鬼)達を呼び出して加勢させますが為朝はそれらも打ち負かして帰ってゆくのでした。
(2008.8.1)

<67>靭猿(うつぼざる)

弓矢を持ち野遊山(ハイキング)に出掛けた大名の横を猿引(さるまわし)子猿が通ったので、弓を入れておくに猿の皮を張りたいと思った大名は猿引に猿の皮をよこせと言います。そんなことをすると子猿は死んでしまうので猿引は断りますが、大名は持っている弓矢で脅し、なおも強引に猿の皮を奪おうとします。猿引は仕方なく猿を差し出すことにしますが、大名の弓矢で射てしまうと猿皮に傷が付いてしまうので、猿引の持っている鞭で猿のひと打という急所をついて猿を差し出すことになりました。
いざ猿を打とうとした時、子猿はその鞭を持って最近覚えた芸の舟を漕ぐ真似をするので猿引は涙を流します。その様子と事と次第を知った大名も子猿の健気さに涙を流し、もう猿の皮はいらないと言います。
その後、命を助けて頂いたお礼に猿の芸を見せることになり、その芸を見ている内にますます大名は機嫌が良くなり、扇・刀・着ている着物まですべて猿引に褒美としてとらせ、目出度い気分になってみんなで帰ってゆくのでした。
(2008.8.8)


参考文献/金子 直樹 , 吉越 研「狂言鑑賞二百一番」淡交社

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